『Effective Ruby』を読んだ
- 作者: Peter J. Jones,arton,長尾高弘
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2015/01/09
- メディア: 大型本
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なぜ読んだか
Ruby は一応書けるけれど、実践的なコードを書くことになったときに発生する問題を解決するためのベストプラクティスや、より深いイディオムについてまだまだ足りない部分があると感じていて、Ruby の中級者向け以上の書籍を読みたかったので本書を読みました。
感想
各章の項目にその項目で言いたい結論が書かれているので、読み進める前の頭の整理にもなるし、何よりすべて読み終えた後で参照したくなったときに目次を見ればどの項目を読めばいいのか分かるのが良いと思いました。
例えば
第3章 コレクション
のような。
普段 Ruby を書く上で意識していなかった継承階層の組み立て方や super の括弧有り無しでの挙動の違いから、構造化データの表現には Struct を使うのがよいとか reduce でコレクションの畳み込みを使おうなど、なるほどと思えるテクニックもあり面白く読み進めることができました。
ただ、メタプログラミングの章については、この本の性質上メタプログラミング全体について書いてあるわけではなかったので、理解が追いつかない部分がありいまいち自分の中で消化できていない感じがしました。 『メタプログラミング Ruby』 を読んでから出直したいと思います。
あと、この書籍とはあまり関係がないのですが、本書の「第1章 Ruby に身体を慣らす」で言及しているように、 Ruby では定数がミュータブルであることだったりオブジェクトが nil になる可能性を常に考慮しないといけないことは、 Haskell を学習した後では煩わしさをよく感じるようになりました(自分の中に Static おじさんの存在を感じる...)。そんなこともありつつ、特異な Ruby の思想を取り上げている第1章やテストの章はわかるわかる〜と思いながら読んでました。
まとめ
本書を読んだことで Ruby の様々なテクニックを知ることができて Ruby と少し仲良くなれた気がしました。 何か問題にぶち当たったときや、別の書籍を読み終わった後に改めて読み返したいと思います。